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はじめに
「通信制高校に通っているけれど、この先どうなるのか不安……」 「卒業しても引きこもってしまったらどうしよう……」
こうした不安を抱える保護者の方が、年々増えています。通信制高校の在籍者数は年々増加し、2024年度には過去最多となる29万87人を記録しました。これは、全高校生の約11人に1人が通信制高校を選択しているという計算になります。
私は、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表理事として、40年以上にわたり1万人以上の子どもたちと向き合ってきました。
通信制高校という選択は、適切な支援があれば「再スタート」の大きなチャンスとなります。しかし、支援がなければ、逆に引きこもりを深刻化させてしまう危険性もあるのです。
この記事では、通信制高校の最新データを踏まえながら、卒業後の現実と引きこもり予防のための5つの具体策を紹介します。
最新データの概要
このように通信制高校は、今や誰にとっても「特別ではない進路」の一つになっています。柔軟な学習スタイル、ネット学習の普及、多様な背景を持つ生徒への対応などが評価され、年々入学者が増加しています。
しかし、ここには見過ごせない課題もあるのです。
増加の背景
通信制高校の人気は高まっている一方で、実は全日制高校の生徒数は減少傾向にあります。少子化が進む中で、相対的に通信制高校の比率が上がっているとも言えるでしょう。
また、発達特性を持つ生徒や、不登校経験者にとって「通学の負担が少ない」「自由に学べる」通信制高校は、大きな救いになっていることも確かです。
N高等学校の例に見るメリットとデメリット
N高等学校(学校法人角川ドワンゴ学園)は、日本最大の生徒数を誇るネット型通信制高校です。時代に即した学び方として注目されています。
メリット:
デメリット:
通信制高校は「自由」な反面、サポート体制が十分でない場合、以下のような問題が起こりやすくなります:
中学時代に不登校を経験したW君は、ネットで学べる通信制高校に魅力を感じて入学しました。
しかし、自由な環境に適応できず、次第に昼夜逆転、引きこもりが悪化。最終的には8ヶ月間ほぼ外出しない生活が続きました。
当会と面談を重ねた後、学生寮併設のサポート校へ転校。生活習慣の立て直し、人間関係の再構築を経て、W君は自信を取り戻していきます。
その後、防衛大学の一次試験に合格、自衛隊入隊という進路を歩み出しました。彼のような事例は少なくありません。
このようなケースに共通しているのは、「卒業後の見通しのなさ」と「家族との連携不足」です。
通信制高校を卒業後、そのまま、ニート・引きこもり生活を続けると、ヤバい
1. 個別ニーズの把握と柔軟な対応
「一律のサポート」では効果がありません。各生徒の背景(発達特性、家庭環境、不登校歴など)を丁寧にヒアリングし、それに応じた支援を行うことが不可欠です。
2. キャリア教育の早期導入
「高校卒業」がゴールではなく、「その後どう生きるか」が本質です。通信制高校時代から職業体験や進学支援、社会とのつながりを意識したキャリア教育を導入すべきです。
3. メンタルサポートの充実
思春期のメンタルは非常に繊細です。学校だけでなく、カウンセラーや精神科医など専門家との連携で早期対応を可能にする体制が必要です。
4. 社会との接点を持たせる
これらを通じて「社会に自分の居場所がある」と感じられることが、引きこもり予防につながります。
5. 家庭内サポートと親の学び
親の声かけ、生活リズムの支援、本人の選択を尊重する姿勢など、家庭内の対応も極めて重要です。
保護者向けの勉強会や面談も活用し、「親の在り方」をアップデートすることが、子どもの変化につながります。
📅 開催日:2025年6月14日(金)
🎤 内容:引きこもりから脱却し、アルバイトと進学を両立するS君の対談発表
ぜひ、同じ悩みを持つ親同士、体験を共有し合いましょう。
通信制高校は「新しい学びの形」として期待される反面、卒業後の支援や見通しが甘ければ、引きこもりのリスクを生む可能性があります。
私たちの経験では、適切な支援があれば9割の若者が再スタートを切ることができることがわかっています。大切なのは「今からでも遅くない」と信じて動くこと。
保護者の皆さん、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。未来は変えられます。